
産業用分野ではLPガスを使用した空調システム「ガスヒートポンプ(GHP)」や「業務用ガスエンジンコジェネレーション」が、学校や工場、ホテルといった大規模な施設で利用されています。また、「産業用燃料電池」の開発も進んでおります。

立ち上がりが早く、パワフル運転。
電力は電気エアコンの1/10
ガスエンジンヒートポンプ(GHP)は、コンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行なう空調システムです。
エネルギー効率がよく、高効率の機種ではCOPが1.5と、一次エネルギー対比で高い省エネ性を確保しています。消費電力では電気エアコンの約10分の1と、環境に優しい空調システムとして注目集めています。
液体は、気化するとまわりから熱を奪い、逆に気体から凝縮して液化するときには熱を発生する性質があります。GHPのヒートポンプは液体を冷媒としこの性質を利用。気化と液化のサイクルを強制的に繰り返して冷暖房を行ないます。夏は屋内の熱を外へくみ出し、冬は外気の熱とエンジンの排熱を屋内にくみ上げて、効率的に冷暖房を行ないます。
業務用ガスエンジン発電方式によるコジェネレーションは、5kWから数百kWまでがラインアップされており、需要家のニーズに応じてコジェネレーションシステムを選択できます。飲食店、ホテル、福祉施設、温浴施設、ゴルフ場などで幅広く利用されています。
一般に、発電効率は29〜33%、排熱効率とあわせ総合効率は約80〜85%となります。
用途に応じ、複数の発電機を並列して連携することで、より大きな発電能力を得ることができます。
災害時、停電となった場合にも自立して発電・熱供給(給湯)が可能な停電対応機もあります。分散型発電システムの強みを生かした機能で、病院などで利用されています。

既に実用化されている家庭用燃料電池に加え、出力の大きい産業用の燃料電池も開発が進んでいます。これらが普及することによって、産業用部門の省エネと省CO2に大きく貢献することができるものと期待されています。