発熱量当りで比較した場合のCO2排出係数は、原油を1とした場合の指数換算で0.86と 約14%少なくなっており、A重油に比べても約15%少ないという結果がでています。このCO2排出係数は、主に温室効果ガス排出量の算定・報告・公表制度において使用されています。
出典:地球温暖化対策の推進に関する法律
燃料の種類 | 単位発熱量 | CO2排出係数 | ||
---|---|---|---|---|
発熱量当り (tCO2/GJ) |
単位量当り (tCO2/t) |
指数 | ||
原油 | 38.2GJ/kL | 0.0686 | 2.62 | 1.00 |
石炭 | 25.7GJ/t | 0.0906 | 2.33 | 1.32 |
A重油 | 39.1GJ/kL | 0.0693 | 2.71 | 1.01 |
LNG | 54.6GJ/t | 0.0495 | 2.70 | 0.72 |
LPガス※ | 50.8GJ/t | 0.0590 | 3.00 | 0.86 |
※プロパン70wt%、ブタン30wt%の混合ガス。
LPガスの生産・輸送段階〜燃焼時までのCO2排出係数は、石油を1とした場合の指数換算で0.89と、石油や石炭と比べて約10%少なくなっており、都市ガスやLNGとほぼ同等の低い排出量になっています。また、呼吸機能や眼の粘膜に刺激を与えるSOx(硫黄酸化物)・NOx(窒素化合物)や煤塵の排出はほとんどゼロです。
燃料の種類 | 排出係数 [g-CO2/MJ] |
指数 |
---|---|---|
石油 | 74.01 | 1.00 |
石炭 | 95.35 | 1.28 |
LNG | 61.57 | 0.83 |
都市ガス | 63.35 | 0.85 |
LPガス | 65.71 | 0.89 |
2009年「LPガスの環境側面の評価−エネルギー製造・利用のLCI(ライフサイクルインベントリ)分析−」日本工業大学、を元に作成
1次エネルギーであるLPガスを需要地まで運び必要な場所で発電し、かつその地で排熱を有効利用することで、大きな省エネルギーが図れます。一般的な発電と比べると、放熱ロスが少なく高効率です。マイクロコージェネレーション(25kw)の場合、総合効率は約85%にもなります。
ガスコージェネレーションシステムによる常用発電設備を備えると契約電力を低くすることができます。また、ガスでの発電量に応じて買電量が減ることから、電力料金の削減効果が大きくなります。
ガスコージェネレーションシステムの設置により、商用電力との併用が可能になります。
それにより、電力の二重化、安定化が図れます。また複数台運転にすると、メンテナンス時も運転を継続することができ、高い稼働率を実現できます。
停電時自立発電型のものは、災害時などにも発電や熱供給が可能になります。