1983

静岡県掛川市でLPガス爆発事故(「つま恋」事故)発生、史上最悪の惨事に

11月22日の正午過ぎ、静岡県掛川市のレクリエーション施設でプロパンガスの爆発事故があり、鉄骨平屋建ての建物が炎上、死者14名、重軽傷者27名を出すLPガス史上最悪の大惨事となった。原因はコックの閉め忘れによるガス漏れで、静岡県警の調べでは、事故発生当時全98個のコック中29個が未閉止状態となっていた。

この事態を重く見た通産省は「つま恋LPガス事故対策委員会」を設置し、翌年4月に主に業務用の特定供給設備に対する対策の強化が必要とする報告書を取りまとめた。この事故をきっかけとして、LPガス保安は「消費者に注意を促して確保する保安」から、「操作を誤っても事故に直結しない保安」へ転換していくことになった。