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マイクロコージェネレーションの紹介

導入事例のご紹介

震災経験生かしマイクロコージェネ導入 県の補助制度を活用し自家発電を整備

空調設備はGHPを採用している 社会福祉法人大和福壽会が運営する介護老人保健施設「やまと塩竈」(旧ももせ塩竈)は平成13年6月に開所し、リハビリテーションや看護・介護を通じて高齢者の自立と家庭復帰を支援する施設である。
約7,600m2の敷地内には、他に老人短期入所施設「しおり」とグループホーム「やすらぎの里」も併設し、空調設備はいずれもGHPを採用している。やまと塩竈ではGHPのほか、LPガスボイラー給湯や床暖房も設置している。施設内のLPガス供給は合計4基の980kgバルク貯槽で賄っている。

震災で災害に強いLPガスを実感

平成23年3月の東日本大震災で、施設内は約1週間にわたって停電した。非常用の軽油発電機があったが、動かしてみると20分しかもたなかった。その後は軽油が手に入らず使い物にならなかった。しかし、自力で痰を出せない入所者の呼吸困難や肺炎発症などを防ぐため、痰の吸引機を作動させなければならず、町内会からガソリンの発電機を借りてしのいだ。
LPガスは、やまと塩竈では配管が損傷して供給できなくなったが、他の施設では問題なかったため直後から厨房でガスを使うことができた。
やまと塩竈でもガス会社が仮設の配管を応急的に施工し、すぐガスを使える状態にした。
停電が回復した後は、GHPを稼働させることができた。東北では石油を用いた暖房設備の業務用施設も多く、そうしたところは石油不足からしばらく暖房できないところが多かったが、GHPを設置していたやまと塩竃では、早期に暖房を回復することができた。
こうした震災経験から、電気や石油に比べLPガスは災害に強いという印象を持った。

照明・備蓄食糧庫などの電源に活用

県の補助事業を活用して設置したマイクロコージェネ その後、宮城県の補助事業を使って自家発電設備を整備できることを知り、そこにタイミング良くLPガス会社からLPガス発電を紹介され、マイクロコージェネ(9.8kW)の導入を決めた。
利用した補助事業は「介護施設等自家発電装置整備事業」。設置費用の2分の1を補助する制度だ。対象機器は発電機なので、マイクロコージェネを設置したが、今回は発電機能だけを施工した。追って熱回収システムを施工する予定だ。
コージェネが発電した電気は、照明と非常用コンセント、痰の吸引機、備蓄食糧を保存するストッカーに供給するよう工事した。
これと併せ、非常灯用にLED照明を2フロアのホールと事務所、ナースステーションに取り付けた。ストッカーもコージェネの設置に併せて整備したもの。震災前の備蓄食はレトルト食品などが中心だったが、一般食が出せるようにしたいとして肉や野菜を備蓄できるストッカーを備えた。
大震災の教訓を活かし、LPガスを燃料としたマイクロコージェネが、介護老人施設の安心を日々支えている。

※「プロパン・ブタンニュース」(平成24年4月30日付)掲載記事を再編集した。記事掲載時の名称は「ももせ塩竈」、平成25年4月に現在の名称に変更した。

施設概要

介護老人施設「やまと塩竈」
運営:社会福祉法人大和福壽会
開設:平成13年6月
定員:入所100床(一般棟50床・認知症専門棟50床)、通所リハビリテーション(デイケア)定員40名
所在地:〒985-0087 宮城県塩竈市字伊保石20番地1
TEL:022-363-3211