1982

サウジアラビア、価格決定にトリガー方式導入を決定


1986年には湯浅会長(右)がペトロミンのタヘール総裁を訪問

第二次オイルショック以降、OPEC等産油国側の攻勢により石油価格は依然として高止まりが続いていた。そのような中、LPガスでも国際的な価格主導権を握ろうとしたペトロミン(サウジアラビア石油鉱物資源公社)は、価格決定の方式として新たにトリガー方式の導入を公表した。 この方式は、買い手側による段階的な契約終了を制限するという、産ガス国側にとって極めて有利な方式であった。

さらにペトロミンは、OPEC の原油減産と価格の引き上げを受け、供給量の大幅削減(契約量に対し50%〜100%カット)を通告してきた。これへの対応として日本の輸入各社は、アメリカ、北海などからのスポット輸入により当面の供給は確保したものの、他の燃料に代替が可能な産業用ユーザーへの供給カットは実施せざるを得ない状況となった。