地球温暖化による自然災害の激甚化や地政学的リスクの高まりなど、
エネルギー業界を取り巻く環境は不確実性を増しています。
2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画において、
LPガスは、安定調達と供給体制確保の重要性、災害時における「最後の砦」としての役割、
並びに、グリーンLPガスの開発や低炭素LPガスの導入促進を柱として、明確に示されました。
このような状況のもと、LPガス産業の将来あるべき姿として「LPガス産業2050ミッション」を、
また、今後5年間の行動計画となる「LPガス産業2030アジェンダ」を策定しました。
LPガスの魅力と価値を広く伝えるとともに、2050年カーボンニュートラル実現に貢献してまいります。
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平時も災害時においても、常にご家庭へ
LPガスを安定供給する体制を堅持する -
常にお客様に選ばれるエネルギーサービスを
提供し、持続可能な産業をして発展する -
社会的ニーズに応え、LPガスによる
カーボンニュートラル化を着実に実行する
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安定的かつ臨機応変に対処可能な
LPガスの輸⼊・供給 -
災害レジリエンス対応⼒の⼀層の強化
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お客様に選ばれるエネルギーサービスの提案
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より安⼼で安全なLPガス利⽤の実現
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グリーンLPガス等の調達・開発と
カーボンニュートラル化の推進 -
持続可能なLPガス産業を⽀える
国内外連携の強化と⼈材の確保
ミッションと各取り組み
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平時も災害時においても、常にご家庭へLPガスを安定供給する体制を堅持する
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①エネルギーの安全保障を担う安定輸入体制の維持
国際的な紛争や政治情勢等の地政学リスクに左右されないLPガスの輸入体制を、将来にわたり維持する。
調達先の多様化
俯瞰的視点から調達リスクを捉え、将来にわたり国際的紛争や政治情勢による供給 制限等の影響を最小化することに努める。
柔軟な輸入体制の確保
緊急時の迂回ルートの確保、他地域からの輸入切り替え等、万が一に備えた柔軟な 輸入体制を構築する。
産ガス国・要衝地域との強固な関係構築
複数の産ガス国や輸送上の要衝地域と長期的な信頼関係の構築に努める。
アジアをはじめとする消費国への支援・連帯
今後、消費の中心となるアジアや将来的にはアフリカとの関係を、普及支援や人材 交流等を通じて構築し、産ガス国への交渉力のある国際体制を築く。
安定輸入のための施策イメージ
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②災害に強い国内供給網の構築と日々の安全・安心の確保
大規模災害に備え、国内供給網のさらなるレジリエンス強化を図り、災害時に地域の生活を守る非常用電力・ガス設備の普及に努める。
安心・安全にLPガスを引き続きご利用いただくため、デジタルシステムと人とのハイブリッド保安システムを構築していく。国内供給網のレジリエンス強化
広域災害を想定した輸入基地・配送拠点及び輸送体制の強化を図る。
災害時も生活を守るエネルギー設備の積極普及
避難所等へのLPガス空調や発電設備の導入を促進し、被災時においても快適な避難生活環境が確保できるよう貢献する。
高度で効率的な供給・安全監視網の整備
スマートメーターやAI予測の活用等により、災害への迅速な対応強化、日々の保安業務の効率化と強化を図り、安心・安全な供給網の維持に努める。
平時・災害時における保安人材の育成
日々の保安活動と災害復旧対応を支えるプロフェッショナル人材を育成する。
LPガスの供給体制と災害対策例
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常にお客様に選ばれるエネルギーサービスを提供し、持続可能な産業として発展する
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①多様なニーズに応えるエネルギーサービスの提供
高カロリー・分散型・クリーンというLPガスの特性を活かし、ご家庭・産業・地域のニーズに応えるエネルギーサービスの提供を継続する。新たな技術開発・用途開発とその実用化に挑戦し、社会課題の解決に貢献する。
高効率LPガス機器の普及拡大
産業用・家庭用の高効率なLPガス機器の普及拡大と新たな商品開発に引き続き取り組み、省エネと環境負荷低減を推進する。
LPガスへの燃料転換の推進
A重油・灯油焚きボイラーから低炭素なLPガス焚きへの転換を様々な産業で着実に進め、社会全体の低炭素化に貢献する。
エネルギーミックスの最適化への貢献
エネファーム等発電機能を持つLPガス機器を活用し、地域電力システムとの連携による電力ピークの抑制、エネルギー利用の最適化に貢献する。
新たな需要創造のための取り組みの推進
クリーンなLPガス排気を利用した農業向けCO2リサイクル施用の普及、船舶燃料としての利用検討、環境負荷の低い冷媒としてのプロパンの代替活用等、LPガスならではの新たな需要開発を進める。
家庭用・業務用・産業用LPガス機器
スマートグリッドにおけるLPガス機器の活用
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②人口減少社会に対応した事業基盤の強化と将来成長の実現
LPガスが支える地域の人口減少・少子高齢化が予想される中、将来にわたりお客様にLPガスを届けられる持続可能な産業として必要な取り組みを、業界一丸となって取り組む。
地域社会との連携、貢献
地域を支えるエネルギー供給者、安定した雇用を創出する産業として、地域社会と連携して社会課題解決に貢献する。
事業基盤の強化と効率化
DXの推進、事業者間や他事業者との連携・協業により、事業の効率化を進め、需要減少に負けない経営体制づくりを図る。
グローバル産業としての事業発展
世界のLPガス需要が将来的に拡大すると予測されている中で、海外展開をはじめとするLPガス事業の拡大に取り組み、将来に夢のある産業としての地位を確立していく。
社会からの信頼の形成、イメージの向上
取引の適正化・料金の透明化の徹底を起点に、LPガスがお客様に信頼され選ばれるエネルギーであり続けるために、必要な課題の解決に業界を挙げて取り組む。また世の中に役立つエネルギーとして、業界外への情報発信を積極的に実施する。
日本の将来推計人口(2020年=100)
世界のLPガス消費量予測
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社会的ニーズに応え、LPガスによるカーボンニュートラル化を着実に実行する
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①2050年に向けたカーボンニュートラル社会実現への貢献
高カロリー・分散型・クリーンというLPガスの特性を活かし、ご家庭・産業・地域のニーズに応えるエネルギーサービスの提供を継続する。新たな技術開発・用途開発とその実用化に挑戦し、社会課題の解決に貢献する。
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②グリーンLPガスの開発・輸入と実用化の推進
グリーンLPガスの開発及び輸入を進め、2030年代半ばの国内実用化を目指す。
グリーンLPガス国内開発の推進
グリーンLPガス※の開発を進め、2030年代半ばの国内普及の実現を目指す。
グリーンLPガス輸入の実現
海外のエネルギー会社・化学メーカー等と連携し、グリーンLPガス及び原料の輸入を実現する。
グリーンLPガスをご利用できる環境の整備
大量生産・低コスト化に向けた取り組みを国と進める。また、安心・安全にご利用いただくためのインフラ構築と保安体制の整備、品質基準づくりも進める。
※グリーンLPガスとは
バイオ原料、工場排ガスなどの再利用、再生可能電力による水素等を原料とした化石燃料によらないLPガス。現在使用されているLPガス機器をそのまま利用できるよう開発中
グリーンLPガスの製造方法例
世界のグリーンLPガス 生産予測
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③トランジション期におけるカーボンニュートラル策の推進
グリーンLPガスの普及までの期間(トランジション期)においても、LPガス業界は現実的に取り組むことができる様々な低炭素化施策を推し進め、たゆみなくカーボンニュートラル社会の実現に貢献する。
高効率LPガス機器の普及拡大と燃料転換の推進
産業用・家庭用の高効率なLPガス機器の普及拡大による省エネと、LPガスへの燃料転換を推進していく。
カーボンクレジットの利用拡大
カーボンクレジットを付与した「カーボンオフセットLPガス」の利用拡大と、LPガスへの燃料転換や植林等から生み出されるクレジットの創出・拡大を推進する。
低炭素混合LPガスの先行導入
グリーンLPガスの普及に先行し、rDME※混合による低炭素LPガスの実用化と導入を図る。
※rDME(再生可能ジメチルエーテル)とは
バイオ原料、リサイクルプラスチック、再生可能水素等を原料としたバイオメタノールから製造するジメチルエーテル。LPガスの主成分であるプロパンガスと物性が近く、LPガスと混合しやすく、低炭素化を実現できる。
カーボンクレジットによるCO2オフセット(相殺)のイメージ
低炭素LPガス
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補足資料
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LPガスの安定調達について
①米国・カナダ・豪州からの輸入が9割以上
日本のエネルギー輸入シェア
②地政学的リスクの影響を受けにくい航路を確保
LPガスの輸入航路
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施策一覧
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安定的かつ臨機応変に対処可能なLPガスの輸入・供給
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1.海外調達の安定供給・維持確保
米国・カナダ・豪州からの輸入調達拡大等により安定調達を実現しているLPガスであるが、今後も地政学的リスクに備え、調達先の多様化・柔軟性の確保、産ガス国・要衝地域との更なる関係維持強化に努める。
日本のLPガス輸入シェアの推移
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2.国内備蓄体制の維持・継続
現在確保している輸入量90日分以上の国家備蓄および民間備蓄を維持しつつも、需要変動に適応した国家・民間比率の再考や、非常用発電設備の設置等による国家備蓄基地の強靱化に向けた協議や運用策を検討する。
LPガスの備蓄体制
我が国のLPガス備蓄は、①国が保有する「国家備蓄」と②LPガス輸入業者が義務として保有する「民間備蓄」で構成。加えて、その各流通段階での在庫なども存在。
国家備蓄基地の配置
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3.安定的な国内供給網の堅持
国内の安定供給体制が確立している一方で、経年設備の診断による老朽化調査・人口減に伴う需要の減少見通し等から、将来を見越した適切な基地配置等の整備・検証を行う。また、共同配送体制の強化に向けて検討する。
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災害レジリエンス対応力の一層の強化
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1.国内供給網の災害対応力の強化①
有事における安定的な供給体制維持のために、平時より官民一体となった連携訓練等を継続する。
行政や他団体と連携しながら広域大規模災害を想定した訓練の実施、災害シミュレーション等も検討する。災害時石油ガス供給連携計画
備蓄法第14条により、特定石油ガス輸入業者等に対して、有事の際に全国9地域へのLPガスの安定的な供給を確保するために、相互間の連携に関する内容を定めたもの。
また、平時から地域毎に訓練を実施(各地域1回/年)。「災害時石油ガス供給連携計画」発動時の流れ
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1.国内供給網の災害対応力の強化②
「令和6年能登半島地震」時のLPガス業界における対応と復旧事例
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2.輸入基地の災害対応力の強化
現在停電時の復旧手段として、東日本大震災後に主要輸入基地に対し移動式電源車を配備しているが、今後は耐用年数を経過する電源車の代替手段として、新たな発電機の導入等を早期に検討する。
将来的な運用に向けた対応
第7次エネルギー基本計画においても、LPガスは「レジリエンスに強い」と位置付けられた。
現存する電源車の耐用年数経過後も、 引き続き災害時における供給途絶が起こらないよう対応策を講じるため、具体的な代替案候補を調査・選定する。実現性のある代替プラン
※目安として、一次基地において最低限の出荷設備を稼働させるために必要となる発電能力(1,000kVA以上)を有することが前提。
その他の検討事項
- 液状化対策:地質調査、地盤基礎強化
- 津波対策:シミュレーション、防潮壁の設置
- 耐震設計:耐震設計基準への適合状況等の実態調査
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3.災害時の供給体制の維持
元売事業者や関係省庁との連携により、災害時における供給体制の維持・確保を図る。
今後の取り組みとして、自治体等との意見交換を通じ、業界全体で課題や不足事項について抽出し、必要な対応を実施する。「相互支援協定」による会員間の連携
【要旨】
日本LPガス協会 会員の1次基地・2次基地における受入・出荷施設が被災により供給不安が生じた際、会員間で相互支援を行う民間協定。「通報要領」による政府との連携
【要旨】
会員会社は災害発生時において、必要に応じて協会へ被災状況等を連絡協会はこれらの情報を整理し、資源エネルギー庁へ通報。
①地震:基地所在地にて、「震度5弱」以上の地震発生時、速やかに連絡。
②風水害・雪害・津波等:出荷機能等に重大な問題や影響が生じた場合、速やかに連絡。「指定公共機関」による包括的連携
○2020年4月、元売5社が「災害対策基本法」第2条第5号に基づく「指定公共機関」に指定された。
○元売各社は、「防災業務計画」の策定・見直しを始め、災害予防・応急・復旧等に重要な役割を果たすことが求められる。
【供給継続に向けた利点】
○「指定公共機関」を受けた事業者は、タンクローリー等を「緊急通行車両」として事前登録が可能。
○「緊急通行車両」は、災害時において一般車の通行が禁止・制限される中でも通行でき、輸入基地等からの迅速なLPガスの搬送が可能。大規模災害時における協力連携図
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4.避難所等、地域の災害対応力強化への貢献
災害時の避難所となる公立小中学校体育館へ災害対応力の高いLPガス仕様GHP(ガスヒートポンプ)、非常用発電機及び災害対応バルクの設置を推進するとともに、地方自治体等への積極的提案により、学校以外の避難所・医療施設等への導入拡大も実現する。
公立小中学校施設における空調(冷房)設備の設置状況
政策支援
[文部科学省]
空調設備整備臨時特例交付金を新設。2024年度から10年間で設置を加速。
2035年度に95%の設置目標に向け積極支援。
[内閣府]
第1次国土強靭化実施中期計画でも、学校体育館及び一般避難所の耐災害性強化。災害に強いLPガス仕様の電源自立型GHP
(発電機能を持つガスヒートポンプ)
政策支援
[経済産業省]
災害時に備えた社会的重要インフラへの自営的な燃料備蓄の推進事業費補助金(LPガス災害対応バルク+石油製品タンク)を継続推進。
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災害レジリエンス対応力の一層の強化
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1.省エネ・低炭素化を軸としたLPガス機器・設備の提案
我が国の目標である「2050年カーボンニュートラルの実現」を着実に進めていくため、「省エネ」「低炭素化」の促進に最適な高効率LPガス機器・設備の普及に努める。
①高効率・省エネ機器の普及促進
②業務用・産業用設備等における燃料転換の促進
LPガスは他の石油系燃料に比べCO2排出量が少ないことから、業務用途や産業用途で使われているA重油・灯油から、LPガスへの燃料転換を進めることで、国内全体のCO2排出量削減に貢献する。
CO2排出係数(灯油を「1.00」とした場合の発熱量における比率)
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2.新たな需要創造のための取り組みの推進
LPガスの新たな需要を創造するため、①舶用燃料としての利用可能性、②施設園芸におけるクリーンな排ガス利用(CO2施用)の可能性、③冷媒としての利用可能性等を検証する。
①舶用燃料としての利用可能性
船舶エンジンと相性の良いrDMEを混合したLPガス燃料の実用化に向けた燃焼試験等を実施
②施設園芸におけるクリーンな排ガス利用(CO2施用)の可能性
プロパンは灯油やA重油に比べ排ガス中のすすやSOx等が少ないことを利用して、排ガスをトマト等の作物を育てる際に行うCO2施肥の可能性を検討
③冷媒としての利用可能性
地球温暖化係数(GWP)が極めて低いプロパンをフロンに代わる冷媒として、家庭用エアコンでの利用可能性を検討
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3.LPガスの認知拡大・理解促進に向けた広報活動の展開
LPガス及びLPガス機器をお客様に選んで頂くための広報・調査活動を積極的に展開し、LPガスの認知度向上とLPガスの持つ優位性の訴求を図る。
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より安心で安全なLPガス利用の実現
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1.将来にわたるLPガス品質の確保
今後普及を目指す「rDME混合低炭素LPガス」「グリーンLPガス」に対応した新たなLPガスの品質基準及び試験方法を確立し、移行期及び将来においても安心・安全に利用できる体制を構築する。
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2.安全確保に向けた取り組みの強化①
これまでの保安策の徹底、デジタル技術活用、小売との連携強化等により、輸入基地から小売段階まで万全な安全の確保と効率化を図る。
安全管理体制の強化
○「産業保安に関する自主行動計画」※に基づく自主保安の推進
○老朽化設備の計画的更新・補修
○耐震性・防災機能の強化(地震・津波・風水害対策)※重大事故を踏まえた再発防止のためにLPガス業界を含め業界団体に3省(総務省消防庁、厚生労働省及び経済産業省)が策定を求めたもの
デジタル技術活用による予防保全・監視高度化
○IoTセンサーの導入によるリアルタイム監視(ガス漏洩検知、温度・圧力モニタリング等)の導入
○AIを活用した予兆検知システムによる設備異常の早期発見の導入検討
○ドローン・ロボットによる巡回・点検業務の導入検討業務プロセスの効率化と高度化
○設備管理台帳・工事記録のクラウド化検討
○デジタルツイン技術を活用した基地内運用シミュレーションの導入検討
○各種申請・点検報告等の電子化による事務効率向上BAT(Best Available Technology:利用可能な最良の技術)の発掘、情報共有
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2.安全確保に向けた取り組みの強化②
運送面、流通面、小売面での安全確保
LPガスタンクローリ事故防止対策の推進
○LPガスタンクローリ事故防止委員会(高圧ガス保安協会)と連携
液化石油ガス安全高度化計画2030』への対応
○全国LPガス協会による、国の『液化石油ガス安全高度化計画2030』と一致した自主保安運動の展開
➡法令遵守の徹底
➡自主保安の推進
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3.安心・安全確保に向けた広報・啓発活動の実施
LPガスの安心・安全な利用を促進するため、全国LPガス協会等と連携し、引き続き利用者に向けた広報・啓発活動を積極的に推進する。
LPガス安全委員会の広報・啓発活動
○消費者の保安知識普及・安全意識向上
○「LPガス消費者保安キャンペーン」(例年10月)
○事故防止・安全利用のための広報活動
○功績事業所・個人の表彰
○各地域団体の啓発事業支援
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4.取引適正化による信頼の確保
お客様に安心してLPガスをご利用頂くため、これまで不透明な部分もあった商慣行を抜本的に改革し、過大な営業行為の制限、料金の透明化と情報提供に向けた様々な取り組みを業界が一丸となって実行する。
〈背景〉LPガスを巡る商慣行の「3つの課題」
取引適正化に向けたLPガス業界の取り組み
【小売事業者への徹底】
○業界自主ルールであるLPガス販売指針への記載と周知・徹底
○取引適正化・料金適正化に向けた自主取り組み宣言の公表(2025年9月時点で4,300超事業者が宣言)・国の運用する監視・通報制度への協力と結果への速やかな対応【他業界への働きかけ】
○賃貸住宅オーナー・不動産業界に対する啓発活動【消費者向けた周知活動】
○パンフレット・イベント等を通じた情報提供、窓口紹介の徹底 等
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グリーンLPガス等の調達・開発とカーボンニュートラル化の推進
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1.LPガス産業のカーボンニュートラル化目標の設定と実行策の具体化
「LPガス産業 2050年カーボンニュートラル化目標」と「2035年度における目標と施策」を設定し、各施策を推進する。
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2.グリーンLPガス等の海外調達の推進
2040年に世界全体で1,390万トンの製造が予想されるグリーンLPガス等の調達を確実に進める。
○2040年に世界全体で1,390万トンの製造が予想されるグリーンLPガス及びrDMEの調達を確実に進める。
○世界リキッドガス協会(WLGA)等、海外関係者との情報交換を通じ、新たな開発プロジェクト情報の把握等を行い、原料購入や協業の具体化を検討する。グリーンLPガス・rDME及び原料の製造計画
世界のグリーンLPガス 生産予測(中央値)
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3.国内グリーンLPガス開発及び実用化の推進①
2030年代の社会実装に向け、グリーンLPガスの国内開発を確実に進めるとともに、グリーンLPガスの製品規格の確立、環境価値の明確化を図る。
グリーンLPガスの製造工程例(イメージ)
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3.国内グリーンLPガス開発及び実用化の推進②
グリーンLPガスの社会実装までの移行期(トランジション期)におけるLPガスの低炭素化・環境価値創出の取り組みとして、rDMEを混合した低炭素LPガスの実用化についての検討を開始する。
グリーンLPガスの製造工程例(イメージ)
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4.燃料転換の推進及び高効率給湯器の普及拡大
A重油・灯油からLPガスへの燃料転換、高効率給湯器による省エネを引き続き推進し、着実な低炭素社会の実現に貢献する。
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5.カーボンクレジットの利用拡大
カーボンクレジットを付与した「カーボンオフセットLPガス」の更なる普及に向け、消費者が安心して環境価値を利用できる仕組みを構築する。
LPガスへの燃料転換や植林等、環境価値(クレジット)の創出にも取り組むことで、カーボンクレジットの活用拡大を図る。カーボンクレジットによるCO₂オフセット(相殺)のイメージ
皆さまに安心して環境価値をご利用頂くため、日本LPガス協会で作成したカーボンクレジットの取り扱いに関する自主ガイドライン
カーボンクレジットはLPガス業界を挙げて進める将来的なネットゼロへの取り組みに向けた、温室効果ガス削減努力の一翼を担う主要な柱の一つであって、自社の環境問題への取り組みを対外的にアピールするうえでの環境価値の高い商品としての営業政策上の単なるツールではない。
加えてクレジットの利用により生まれる環境価値はあくまで最終消費者に帰属するものである、という認識を全ての当事者が共有化することが必要である。 (自主ガイドライン第一章 一部抜粋)J-クレジットの創出について
ガス体エネルギーへの燃料転換によるJ-クレジットの創出については、方法論が既に確立。
J-クレジット方法論の例:EN-S-001ボイラーの導入
◯油➡ガスへ切り替えるだけで約16%のCO2が削減
◯さらにボイラ効率UPで+αのCO2削減と省エネが可能
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持続可能なLPガス産業を支える国内外連携の強化と人材の確保
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1.官民連携の強化
将来にわたり社会を支える重要なエネルギーとしての役割を果たすため、資源エネルギー庁をはじめとする各省庁と一層の連携強化を図るとともに、消費者・需要家・自治体・取引先産業等、LPガス業界外への情報発信・説明責任を果たす。
グリーンLPガス推進官民検討会
2050年CN社会の実現に向け、グリーンLPガスの社会実装に向けたロードマップ作りや品質基準の統一化、または移行期間において燃焼機器の省エネ化による低炭素化を推進する上での課題等につき官民で共有化し協議するため、検討会を年2回、定期的に開催。
各省庁や地方自治体への働きかけ
災害時に避難所となる学校体育館向け空調でのGHPの優位性について、全国LPガス協会と合同でLPガス仕様GHP導入事例集を作成、全国1,741市区町村の首長に送付し、直接的な訴求を図る。
施設園芸分野でのCO₂排出削減について、営農用A重油からLPガスへの燃転によるCO₂排出削減効果等を関係省庁に説明の上、実証試験の実施を提案。
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2.国際連携の一層の強化
継続したLPガスの安定調達、アジア・アフリカ等でのLPガスの利用促進支援、全世界的なグリーンLPガス実用化の実現のために、世界リキッドガス協会(WLGA)等を通じた国際連携の一層の強化を行う。
世界リキッドガス協会(WLGA)での活動
LPガス事業者等により設立された国際的な機関であり、海外との情報受発信・共有の場として機能し、年3回の定例会議を開催。
近年ではカーボンニュートラル関連が議題の中心。我が国としては、協調を図りつつ、国際貢献を含めて存在感を示す。
国際油濁補償基⾦(IOPCF)に係る会議への参加
タンカー事故に伴う油濁損害が発生した際、被害者に補償を行うために設立。
WLGAのオブザーバー・ステータスを行使し、年2回開催される会合へ出席。HNS条約※の動向把握等に努める。
※HNS条約:危険物質及び有害物質の海上輸送に関連する損害に対する責任並びに賠償に関する国際条約
LPガス国際セミナーの開催
LPガスの産ガス国・消費国等が集い、市場動向や課題、将来展望等の講演を行う国際的な会合、年1回東京で開催。(エルピーガス振興センター主催)
対話を通じて、中東諸国を始めとする産ガス国との関係強化を図る貴重な機会として活用。また、日本LPガス協会も講演を実施。
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3.産業としての人材の確保・育成
少子高齢化社会の進行に対し、LPガス業界は業界認知度・イメージ向上、業務の効率化、地域との連携・貢献を果たしながら、業界が一丸となって人材確保・育成に取り組んでいく。
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