イラク戦争によりLPガス市況は2002年末からCPが上昇し、3月にはプロパンで過去最高となる385ドルを記録したが、翌5月には一転して下落するなど、価格の乱高下に国内市況は混乱した。
日協は開戦と同時にイラク有事緊急対策本部を設置、直ちに初会合を開催し、LPガスの安定供給確保のための情報交換、当面の業界対応等についての検討を行った。また中原晟介会長より「当面の供給に支障はない」とのコメントを迅速に発表するなど、LPガスの安定供給に全力を挙げた。
その結果、湾岸地域からのLPガス供給については大きな支障もなく、50 日分の民間備蓄の存在による安心感から市場においても大きな混乱に至ることはなかった。