1961

初のLPガス輸入船「豪鷲丸」(ゼネラル瓦斯)が川崎に帰港


わが国のLPガス輸入第1船となったゼネラル瓦斯「豪鷲丸」


世界で最初の冷凍LPガス専用船「ブリヂストン丸」(ブリヂストン液化ガス)


日本石油瓦斯「日石丸」

1950年代に入りLPガスの需要が急激に増加する一方、供給は依然として不安定な製油所の生産品に依存していた。当時「石油精製の副産物」という位置付けであったLPガスは、製油所の生産計画によってその生産量が決定され、また貯蔵用のタンクも未整備であったため、夏場の不需要期には供給過剰、一転して冬場の需要期はガス不足になるという悪循環が恒常化した。

このような状況に対応するため、1960年ごろからLPガスの輸入に関する具体的な計画案の検討が開始され、1961年にゼネラル瓦斯「豪鷲丸」が川崎に帰港し、LPガス輸入の第一号となった。その後各社とも続々と輸入を開始したことにより、供給量は順調に増加した。