カーボンニュートラルに向けて、もっとLPガスを。

LPガスは半世紀以上にわたって、日本のエネルギーを支えてきました。
カーボンニュートラルを実現することで、これからの100年へと続いていく、
クリーンなエネルギーとして、日本の未来を支えていきます。

環境配慮型でクリーンなエネルギーであるLPガスから、
より環境に優しいグリーンLPガスに生まれ変わっていくことで、
2050年度カーボンニュートラルの実現に向け、
LPガスはこれからももっと、もっと、進化していきます。

COMMITMENT

①2035年度までに
▲16%CO2削減を目指します。

(2024年度比)

※LPガスの需要:1,110万トンだった場合

CO2 16%の目安

LPガスのカーボンニュートラルに向けた削減目標(2035年度の姿)

※LPガスの需要:1,110万トンだった場合

グリーンLPガスとは、再生可能資源や大気から回収したCO2を原料に製造される、環境負荷の少ないプロパンやブタンのこと。従来のLPガスと同じように使えますが、CO2排出量を抑え、カーボンニュートラルの実現に貢献します。

②2050年度までに
LPガス
全量カーボンニュートラル化
を目指します

2035年度の削減目標達成のための
5つの具体的対応策

グリーンLPガス等の輸入

  • 環境負荷の低いグリーンLPガス、rDME(※)等を輸入します。

    ※rDME(=Renewable DME):

    再生可能資源(バイオマスや農業残渣等)から生成されたジメチルエーテルのこと。
    ジメチルエーテルは、LPガスと極めて成分が近い物質。

  • グリーンLPガス等の輸入の際、環境負荷の低い調達手段を検討します。

LPガスと重油を使用している
二元燃料エンジンを搭載のVLGC

LPガスは国内で使用されるうちの約8割を輸入しています。
海外から運搬する際にはVLGC(=Very Large Gas Carrier)を使用しています。
VLGCのなかにはLPガスを燃料として使用する二元燃料エンジンを搭載している船舶もあり、海上輸送における温室効果ガスや大気汚染物質の排出削減を図っています。

グリーンLPガス等の国内生産

  • グリーンLPガス製造技術の開発を推進し、2030年代半ばでの商用化を目指します。

  • グリーンLPガスの本格商用化までの移行期においては、rDMEを混合した低炭素型LPガスの製造、供給等を図ります。

グリーンLPガスの製造工程(イメージ図)

カーボンクレジットの利用拡大

  • グリーンLPガスの輸入・開発等とともに、カーボンオフセットLPガス(※)の普及を促進し、地球温暖化対策を加速化させます。

  • 国内でのLPガスへの燃料転換、海外での植林等のプロジェクト等によるクレジットの創出を推進します。

カーボンオフセットLPガスとは、LPガスの燃焼等で発生するCO2を他の場所での植林や森林保護等で生まれる環境価値(クレジット)でオフセット(相殺)することで、実質排出ゼロとみなすことができる「環境配慮型のエネルギー」です。
CO2削減に貢献し、家庭や企業のエコ意識やSDGs推進にもつながります。

省エネ化の促進

  • エコジョーズ、ハイブリッド給湯機等の高効率給湯器の普及拡大を推進し、家庭部門でのCO2削減を着実に進めます。

※メーカー公表値

燃料転換の促進

  • A重油、灯油を使用している産業用ボイラー、農業用加湿機等をCO2排出量の少ないLPガス機に転換することで、国内全体のCO2削減に貢献します。

  • 学校体育館、工場等の空調機器としてガスヒートポンプ(GHP)の導入を促進することで、夏の電力ピークカット、災害時の環境整備に貢献します。

    注)

    電気は発電所、送電網でのエネルギーロスが大きく、また石炭、石油等の化石由来燃料の火力発電所を使用していることから、同じ能力の冷暖房、給湯で比較すると、LPガス仕様機の方がCO2排出量が少ないケースがみられます。

CO2排出係数灯油を「1.00」とした場合の発熱量における比率(%)

出典:地球温暖化対策の推進に関する法律

LPガスへ燃料転換することは、社会全体のCO2削減に効果を発揮します。

LPガスへの燃料転換